破風って何?その役割について

破風板について

破風板は、屋根の妻の部分に設置されているへの字形の板です。主に屋根を守る役割を果たしていて、屋根の中に水が入り込むのを防ぐと共に、強風から守ってくれる役割もあります。なお破風板を白色にするのは目立ちますから、茶色や紺色になっている事が多いです。

屋根の横側にあるへの字形の破風板とその色

日本にある住宅の屋根にはたいてい傾斜が付いていて、山の形になっています。その住宅の屋根を横側から見てみると、への字形になっている訳です。
破風板とは、そのへの字形の板の事です。建物の妻側に設置されていて、屋根の横側を覆っている板になります。
通行人からもよく見られる板なので、しばしば汚れの目立ちやすさが重視されます。その板を白い色にしてしまいますと、汚れは少々目立ちます。ですから破風板の色は、茶色や紺が採用されている事が多いです。また屋根と同系統の色に塗られている事も多いです。

屋根が強風で飛ばされるのを防ぐ


その破風板の役割ですが、主に3つあります。1つ目は、屋根に対する強風を防ぐ役割です。
台風のシーズンなどは、強風が吹いている事もよくあります。風の向きは多彩で、屋根の上側から吹きつけてくる事もあれば、下側もあるのです。
それで屋根は、上側からの風には強い性質があります。しかし下側からの圧力には弱いので、下から強風が吹いてきますと、屋根が壊れてしまう可能性があります。台風の強い風によって、屋根がめくれ上がってしまうイメージです。
屋根が吹き飛んでしまうと困りますから、何らかの方法で強風を防ぐ必要があります。その1つが破風板なのです。破風板を屋根の横側に設置しておく事により、下からの強風にも若干強くなりますから、屋根が吹き飛びづらくなる訳です。

横殴りの雨から建物を守っている

ところで台風と言えば、風だけではありません。台風が到来すれば、大雨も降ってきます。台風が来た時だけでなく、大雨が降る事はしばしばあります。
ところで住宅の内部は、屋根によってカバーされているのです。住宅の上側部分に、屋根というカバー材が取り付けられているイメージです。そのカバーが設置されていれば、少なくとも上側から雨が降ってくる分には、建物内に雨水が入り込むのを防ぐ事はできます。
しかし雨水は、必ずしも上側から降ってくるとは限りません。台風の強風に吹かれて、横殴りの雨が建物に当たる事もあります。屋根の横側にカバーが付いていなければ、建物の中に水が入り込んでしまう訳です。
ところが破風板が屋根の側面に設置されていれば、建物内部に雨が入り込むのを防ぐ事もできます。つまり破風板は、建物を雨から守ってくれている訳です。

雨樋の下地としての役割

そして雨と言えば、殆どの住宅には雨樋が付いています。雨水をうまく流してくれる水路のようなパーツですが、その周辺に破風板が設置されているのです。
破風板は、雨樋の支えのような役割を果たしているのです。住宅に雨樋を設置するなら、もちろん建物に固定する必要があります。その雨樋の下地の部分が破風板であり、たいていは金具で固定されます。

下側から屋根に延焼するのを防いでくれる

また火事から建物を守ってくれる役割もあります。下側から屋根に火が移ってしまうのを防ぐ役割もあるのです。
例えば建物の下側にある窓周辺で、火災が発生したとします。そして時間が経過するにつれて、徐々に火が燃え移ってきました。だんだん火が上側に移ってきて、とうとう屋根の近くに達してしまいました。
もしも屋根の横側に何も設置されていなければ、そのまま屋根全体に火が燃え移ってしまう可能性があります。それでは被害が大きくなってしまうのです。
しかし破風板を設置しておきますと、屋根に延焼するのを防ぐ事もできます。ただし破風板が燃えやすい素材では、あまり意味がありません。火が屋根に移るのを防ぎたいので、防火性能が優れた素材で破風板を作っておく必要があります。

垂木などを隠す役割

それと垂木です。
住宅の屋根を下側から見てみると、多くの垂木が設置されているのが分かります。垂木だけでなく、母屋や桁などの屋根のパーツもあるのです。
問題は、その構造材の見栄えです。構造材が露出された状態ですと、あまり見栄えは良くありません。
しかし破風板を設置しておけば、その垂木などを隠すこともできます。意匠性を良くしてくれる役割もあるのです。

最近は窯業系の破風板が増えてきた

なお破風板は、従来は木材によって作られていました。たいてい厚さ3センチ程度の木材であり、長さも18センチ程度の板が多かったのです。
しかし現在では、あまり木材の破風板は見かけなくなりました。上述の通り、破風板は屋根に火の手が移ってしまうのを防ぐ役割もあります。その板を木材で作ってしまいますと、延焼してしまう可能性があります。
ですから最近は、むしろ窯業系の破風板が採用されています。窯業系の中でも、特に不燃性に優れた素材で作られている事が多いです。窯業系の方が木材より耐久性も優れていますし、よく採用されている訳です。