ケラバとは?主な役割について

ケラバについて

 

ケラバとは、屋根の少々飛び出ている部分のことです。帽子のツバのような箇所を指します。ただしケラバがある場所には、雨樋はありません。帽子のツバのような形状をしていますので、住宅を日差しから守ると共に、雨水から守る役割も果たしています。

屋根のツバのような箇所がケラバ

住宅の一番上の箇所には、もちろん屋根が設置されています。その屋根は、住宅の外壁部分から少々はみ出ている事も多いです。
例えば住宅を横に切ったとします。そして東西方向の断面部分は、全長6メートル程度だとします。その上に屋根という帽子が取り付けられている訳ですが、全長6メートルなどでなく、7メートルや8メートルの事もあります。明らかに住宅の外壁部分よりは、屋根のカバーの方が大きい訳ですから、やや外壁からはみ出る形になります。
ところで住宅のケラバは、そのはみ出ている箇所を指します。上述のように外壁部分の長さが6メートル程度で、屋根のカバー部分が8メートル程度なら、残り2メートル分がケラバに該当するのです。
ある意味、帽子のツバのようなイメージです。住宅の外壁部分にツバ付きの帽子が取り付けられていて、そのツバの部分がケラバと表現される訳です。

ケラバの下には雨樋はない

ちなみに屋根のはみ出した部分の下側には、雨樋が設置されている事もあります。
ケラバという表現は、その雨樋が設置された箇所に対しては使われません。ツバの部分の中でも、あくまでも雨樋が無い箇所全般に対して使われるのです。

外壁を直射日光から守ってくれる

そのケラバの役割ですが、基本的には帽子のツバと同様です。ツバ付きの帽子を着用していれば、顔の部分に直射日光が当たってしまうのを防げるでしょう。目周辺に直射日光が当たるのは良くないですが、ツバ付きの帽子を着用しておけば、当たるのを防ぐ事もできます。
同じ事は、建物に対しても言えるのです。建物の外壁部分に直射日光が当たるのは、あまり望ましくありません。外壁がダメージを受けてしまうからです。
ところが住宅の屋根が飛び出ていれば、外壁に直射日光が当たるのを防ぐ事もできます。つまり外壁の劣化スピードが遅くなるわけです。

室内温度が高まってしまうのを防ぐ役割

まだあります。建物内の温度に関する役割です。
もちろん建物の壁に直射日光が照射されると、自然と室内温度も高まってしまいます。窓ガラスから日光が入ってくれば、もちろん部屋の中は非常に暑くなってしまいます。
しかしケラバがあれば、窓から直射日光が入るのを防ぐ事もできます。屋根の部分にあるケラバが、日光を遮ってくれるからです。

建物を雨から守る

そして雨水です。もちろん屋根は雨水を防いでくれる訳ですが、たまに横殴りに近い雨が降ってくる事もあります。横殴りではなくても、風が強い日などは斜めの方向に雨が降ってくる事もよくあります。
しかし屋根のケラバは、雨水を切ってくれる訳です。ですから吹き込みによって、建物に雨水が当たってしまうのを防いでくれる訳です。

室外機などの機械を雨水から守る

また室外機などに関する役割もあります。建物の外には、室外機や給湯器などが設置されている事も多いです。
問題は、その機械に対する雨水です。室外機が雨ざらしになってしまうと、故障する確率も高くなってしまいます。それを長く使い続けたいなら、何らかの方法で雨水を防ぐ必要があります。
その方法の1つが、ケラバです。屋根が少々飛び出ている方が、室外機にも雨水が当たりづらくなります。

最近増えてきたケラバ無しの住宅

ちなみに近年では、ケラバが無い住宅も増えてきました。主にデザイン性などの理由で、屋根は外壁から飛び出ていない住宅も増えてきた訳です。
また土地の問題もあります。ケラバがある住宅は、狭小地に建設するのは難しい事もあります。何とか狭小地に住宅を建てたい時には、ケラバ無しの屋根が検討される事も多いです。

ケラバが無い住宅の問題点

しかしケラバが無い住宅は、様々な問題点も起こり得ます。
その主な理由は雨漏りです。住宅にケラバがなければ、屋根からの雨水が室内に直接入り込んでしまう可能性はあります。
それと、外壁の汚れのデメリットもあります。住宅の屋根にケラバがなければ、外壁に雨水が付着してしまう事もあり、かえって壁が汚れてしまう事も多いです。

ケラバの長さはどれぐらいが良いか

なおケラバは、長さを選ぶ事もできます。0.3メートル程度飛び出した状態にする事もできますし、90センチや1.2メートルなど多彩な選択肢はあります。住宅を作る時には、ケラバをどれぐらいの長さにすれば良いか迷ってしまう事も多いです。
基本的には、ケラバは長い方が望ましいです。つまり上述の3つの長さの中では、1.3メートルが一番妥当という事になります。屋根がある程度飛び出ている状態の方が、外壁も広くカバーする事ができますし、建物の劣化スピードも遅くなるからです。
またケラバが長い方が高級感もあるので、基本的には長い方が望ましいです。